カズ、フットサルでW杯

カズ、フットサルでW杯
2012年5月30日 日刊スポーツ

http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20120530-959290.html
横浜FCのFWカズ(三浦知良=45)が、W杯で日の丸を背負う! フットサルW杯タイ大会(11月2日開幕)予選を兼ねたアジア選手権がUAE・ドバイで行われ、日本は29日の準々決勝でキルギスに1-0で勝ち、3大会連続4度目のW杯出場を決めた。日本サッカー協会は、カズにW杯出場を要請することを決めており、近日中に正式オファーを出す。横浜FCも前向きに検討しており、98年W杯フランス大会直前に代表メンバーから落選した日本の偉大なエースが、15年越しに新たな舞台でW杯出場の夢を実現させる。

夢がかなう。カズが、W杯舞台に立つ。サッカーではなくフットサル、芝生のピッチではなく板張りのアリーナだが、12年ぶりに代表の青いユニホームに袖を通すことになる。

日本はキルギスに勝ち、3大会連続4度目のW杯出場を決めた。日本サッカー協会副会長でフットサル連盟の会長でもある大仁邦弥氏(67)は大会前に「協会内では、日本がW杯に出場を決めた場合、もう1度カズの力を借りようということで結論を出している。大会後にもう1度協議することになるけれど、正式要請するのは間違いない」と話していた。

カズは1月に、Fリーグ(日本フットサルリーグ)のエスポラーダ北海道の一員としてリーグ戦に参戦し、フットサルの認知度向上に貢献した。その功績は日本協会も高く評価しており、フットサル代表のミゲル・ロドリゴ監督(41)の意見を聞いた上で、同種目普及のために、今度はW杯メンバー入りへ、現場と幹部の見解が一致した。

W杯は11月2~18日にタイで開催される。ロドリゴ監督は「カズをW杯に呼びたい。そのカリスマ性と豊富な経験は大きな力になる」と話している。ただ、精神的支柱としての招集だけではない。実力を認めた上での判断だ。同監督は「カズは、まだフットサルに慣れていない部分がある。戦力として考えているので、大会本番だけの参加では困る。事前合宿から参加するのが条件です」と続けた。

当然、日本協会も「客寄せパンダ」として招集するつもりはなく、水面下で横浜FCと1月から4カ月にわたって長期的かつ丁寧に交渉を続けてきた。日本協会幹部は「クラブとはある程度、話はついている。フットサル代表として招集する10~11月に横浜FCが、降格圏内の危ない状況か、昇格がほぼ決まる状況でない限り、カズを送り出すことで話を進めている。カズも『W杯に出たい』と思ってくれているようで、支障はほとんどないでしょう」と話した。

カズもFリーグ参戦後「条件が整ったら代表という気持ちはある」と話している。さらにカズと何度か接触しているロドリゴ監督は「オレの気持ちは伝えているし、カズも『やりたい』と言ってくれた。彼の気持ちは代表に向いていると確信している」と話した。

カズは98年W杯フランス大会直前のスイス合宿で、W杯出場の夢が絶たれた。4年後の日韓大会前にはトルシエ監督から「選手ではなくコーチングスタッフとして」メンバー入りを打診されたが、断った。「外れるのはカズ、三浦カズ-」。サッカー界に残る岡田武史監督の歴史的セリフから14年。カズが、W杯の舞台に初めて足を踏み入れる。

再びカズが代表のユニフォームを着るところが見られるのはうれしいです。

フットサルがもっとメジャーになるきっかけになるといいですね。

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